【オフィスツアー】三菱重工業にRiNoWaが行ってきた。

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理系女子学生が企業を見る目を養うための学び場を提供しているRiNoWaでは、
協賛企業の実際の職場に足を運び、理系女性の働く環境を現場取材する「RiNoWaオフィスツアー」を実施しています。

今回は、日本製造業を代表する三菱重工業(以下三菱重工)の総合研究所(名古屋航空宇宙システム製作所 大江工場内)にお伺いしました。

三菱重工はさまざまな事業を展開していますが、今回はその中でも特に人気の高い航空宇宙領域の拠点にある総合研究所をご紹介します。防衛事業も扱っているため、今回はどうしても高い機密性が求められ、外観やオフィススペースなどにはかなりの撮影制限がありました。
そのような中でも、「少しでも学生の皆さんに知ってほしい」という想いから、一部区画について撮影をさせていただいています。普段はなかなか入ることができない拠点を、ぜひ覗いてみましょう!

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周辺環境:愛知県名古屋市ってどんな場所?

大江工場があるのは、愛知県名古屋市です。
東海道新幹線の主要駅の一つである名古屋駅から、電車で約20分ほどの場所にあり、工場の立地としては非常に恵まれた環境にあります。

大江工場は、名古屋港臨海工業地帯にあります。この場所は、名古屋港の周辺に広がる日本有数の「ものづくり拠点」で、港を起点に「原材料の輸入 製造 輸出」までが一体となって回るように設計・発展してきました。

名だたるメーカーの工場が集まるエリアですが、三菱重工はその中でも広大な敷地を保有しています。

最寄り駅は、工場の道を挟んですぐ横にある「東名古屋港駅」です。
写真を見ていただくと、「田舎の駅?」という印象を受けるかもしれません。確かに駅舎もお店もない、簡素なつくりの駅です。ただ実はこの駅、朝と夕方の通勤時間のみ利用される、このエリアで働く人専用の駅なんです。

工場地帯の中にあるため一般の方が利用することはほとんどなく、三菱重工の拠点に囲まれた場所にあることからも、三菱重工と他数社のために作られたような駅です。電車通勤の方には、非常に助かりますね!
他に市バスでの通勤も可能で、こちらは日中も利用でき、最寄りの停留所は大江町になります。

ちなみに、近隣の路線図はこんな感じです。
こちらは通勤時間外の最寄り駅となる大江駅で撮影しました。路線には名古屋駅はもちろん、途中にはお店も多く、賑わいのある都市部である「金山駅」もあり、そのあたりに住んでいる社員の方も多いとのことでした。これほど名古屋中心部に近いのは、すごく利便性が良いですね!

02

総合研究所&実験施設:どんな仕事をする部門なの?

こちらが、総合研究所と呼ばれる場所です。
総合研究所配属のエンジニアの方は、基本的にはこの建物で働かれています。

総合研究所は部門名であり、三菱重工の全事業を横断して、新製品・新技術の研究開発や、既存製品の性能向上に取り組んでいます。

詳しくは説明パンフレットをご用意いただいているので、是非ご覧ください。
■総合研究所 研究部門紹介
■総合研究所 CAREER SNAPBOOK
■WORLD, FUTURE&MHI Women in Engineering

総合研究所は、社外研究機関と連携するオープンイノベーション推進室、製造部門支援を主体とするファクトリーイノベーションセンター、製品に直結した研究開発を推進する6研究推進部と、要素技術を司る10の要素研究部、シェアードテクノロジー部門全体の業務を管轄する業務部に分かれています。

要素研究部では「強度・構造研究部」「燃焼研究部」「電子・物理研究部」など、具体的な技術領域ごとに部門が分かれており、それぞれの技術をベースにさまざまな研究開発が行われ、その成果が製品部門の技術へと応用されていきます。
主要拠点である長崎、高砂(兵庫県)、名古屋には、特に多くの部門が置かれています。

こちらはエンジニアの丸山さん
インタビュー記事はこちら

就活生の方は、以下のような形で志望を決められると良いと思います。

<特定の製品に関わる仕事をしたい場合>
三菱重工には4つの事業領域「エナジー、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙」があり、その中で興味のある製品を扱う事業部門を選択。

<特定の技術に携わりたい場合>
この総合研究所の中でどの研究部に興味があるかを選択。

一方で、部門が技術特化しているからこそ、例えば
「流体研究部であれば流体系の研究室出身でなければいけないのか」
「専門外だとついていけないのでは」
といった不安を感じる方もいるかもしれません。

それに対しては、「実力があれば何でもできる」という考え方があるようで、もともとの専門性に固執しない方針を持たれています。自身がなぜその技術に挑戦したいのか、入社後に頑張っていく意欲があるのかなどをしっかり語れれば受け入れられる、広い間口が用意されているので、自分のやりたいことを素直にぶつけてみてほしいです!

こちらは、総合研究所の向かい側にある風洞試験場です。

ここでは人工的に空気の流れを作り出し、その中に航空機などの縮尺模型を設置することで、実際に空気中を飛行する物体が受ける気流の影響を観察し、その際にどの程度の力が働いているのか、またどのような気流のパターンになっているのかといった点を評価しています。

総合研究所内で完結する試験もありますが、敷地内にはこうした実験施設が点在しており、業務内容に応じて利用します。そう考えると、ほぼ大学と同じような構造になっており、学生の皆さんにとっても馴染みやすい環境だと感じられると思います。

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日常生活:会社の社員への想いが、環境から伝わる。

総合研究所内は本当に機密が多く、撮影できる場所はほとんどありませんが、社員の方々が休憩のために集まるリフレッシュスペースを案内いただきました。

ふらっと立ち寄り、そこに偶然居合わせた人同士で、部門の垣根を越えて雑談をするなどの機会が、ここでは自然に生まれているようです。自販機はもちろん、コーヒーメーカーも置いてあるので、味にこだわりたい場合はこちらを選ぶこともできますね。社員同士で一緒に淹れながらコミュニケーション取るのもいいなと感じました。

このように、お菓子や軽食が並んでおり、社員の方はセルフで購入することができます。購入した後は、横にあるカフェスペースでゆっくり過ごせます。ソファーでくつろぐことも、ハイテーブルを使って立ち話をするのもOKで、従業員同士のライトな交流を促してくれています。

今回、見学はできませんでしたが、隣接する敷地に社員食堂が2か所あり、定食から麺類、丼物、ランチBOXまで、毎日9種類のメニューが食べれるそうです。昼食を取りながら話もはずみますし、職場から離れて気分転換ができますね。

次は、RiNoWaからリクエストしてトイレに案内いただきました。
おしゃれな空間で清潔感にあふれ、暖色の照明で落ち着きある印象です。洗面台も鏡に照明が組み込まれていて、きれいですね。トイレはちょっとした休憩時間でもあるので、こうした環境でリフレッシュできるのは、すごく嬉しいことだと思います。

こちらは、今回エンジニアインタビューでも使わせていただいた会議室です。三菱重工の建物は、あくまで工場内の研究施設であるため、外観や基本的な内装は大学のようなシンプルな雰囲気がベースになっています。一方で、リフレッシュスペースやトイレ、会議室など社員が日々使用したり集まる場所はきれいに整えられており、過ごしやすい環境が整っています。

「社員には職場で快適に過ごしてもらいたい」という会社の想いが伝わってくるようで、建物内を回っているだけでも「良い会社だな」と感じることができました。

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まとめ

今回は、三菱重工業 総合研究所 名古屋地区のオフィスツアーでした。どうしても取材では見せられるところが限られてしまうのですが、当日はちょうど就活生がインターンシップに来ており、社内を丁寧に案内される中で「おーっ!」という声が聞こえてきました。

おそらく学生の皆さんが三菱重工に対して持っている印象は、実際に来てみると良い意味で崩れるのではないかと思います。先入観や偏見を壊すためにも、日本最高峰のメーカーである三菱重工業の現場を、機会があればぜひ一度見ていただきたいです!